私はマルタで第一子を出産しました。病院は公立の Mater Dei Hospital(マーターデイ)。
今回は、予定日超過 → 破水 → 陣痛 → 緊急帝王切開 → 嚢胞の同時手術 という予想外の展開になった出産体験についてまとめます。
マルタでは事前の「バースプラン」は不要?
日本では分娩方法や麻酔の希望を事前に細かく提出する場合もありますが、マルタではその時の状況に応じて相談するスタイルが基本です。
- 医療介入が必要か
- 麻酔を使うかどうか
- 分娩進行のスピード
などは、陣痛中や病院到着後にその場で判断されます。
破水か尿もれか分からないまま始まった出産
予定日を過ぎても前駆陣痛すらなかった私。
ある朝、起き上がった瞬間に「股から流れる感覚」があり、最初は尿もれかと思いました。
ただ、立ち上がるとズボンまで濡れる状態が続き、念の為つけておいた産褥パッドもすぐに濡れてしまう。そこでようやく破水の可能性に気付きました。ちなみにこの時すでに最初に感じた時から5時間ほど経っています。
破水が疑われる場合は感染防止のため 自宅でシャワーは避ける とされています。
病院に電話すると「1時間横になってから来て」と指示されたので、その通りにしてから Mater Dei Hospital へ。この時何となく生理痛のような腰の痛みがありました。
病院到着後、陣痛が本格化
NSTで赤ちゃんの状態をチェックし、破水と陣痛の開始が確認されそのまま入院に。破水しかしていないし帰されるかもと入院バックを持たずにきたのにすぐに入院が決まり驚きました。
今日の夜か遅くとも明日の朝には生まれるだろうと言われましたが、実感が湧かず呑気にもらったサンドウィッチを食べたりしていました(午後5時)
30分に一回、赤ちゃんの心音チェックがあるだけでそれ以外は自由時間です。まだ会話できる余裕があり、促進剤を20時に開始することが説明されました。

突然の寒気
尿取りに行ったらなんかよく分からない寒気。夫が家から戻ってきたら呑気そうな私が急にしんどくなっててびっくりしていました。
20時に促進剤。陣痛感覚とかないくらいにひたすら腰の痛みと収縮。笑気麻酔?で痛み逃していきます。バランスボールも分娩室にありトライしましたが、全然効果なく。この位から水も飲んじゃダメだったのが辛かったです。
促進剤とか入れる用の注射?これが本当に痛かった。

分娩室にいろんな人がきてその度にいつ破水した?とか聞かれ続けました。痛みを逃すのに必死で余裕もなく、毎回同じ質問されることが面倒でした。
熱測ったら38度まであがりましたが、すぐ後に測定したときは平熱です。
緊急帝王切開の判断
陣痛に苦しみながら無痛や自然分娩などの話を聞いていると突然医師から
- 赤ちゃんの心拍が一時的に不安定になっている
- 私自身に発熱が見られる
という説明があり、緊急帝王切開に変更することに。サインを求められましたが、全然中を見る余裕はないので万が一のことが発生した時、このサインはどれほど有効なのか不明です。
分娩計画よりも安全優先の判断でした。
麻酔が効いた瞬間、陣痛の痛みは嘘のように消えました。
そして 22時ちょうど、無事に出産。ようやく我が子に会えました。
出産と同時に「嚢胞」手術!? 2時間かかったもう一つの手術
開腹中に卵巣付近の嚢胞が確認され、
- 出血量が増える可能性
- 場合によっては卵巣の一部を取る可能性
などのリスクを説明された上で、私はその場で手術をお願いしました。
これは医療現場では珍しくなく、帝王切開と同時に嚢胞を摘出するケースは実際にあるそうです。
手術は約2時間続きました。全く痛みはなく若干押されている感触はあるくらいです。
最後に
予定外に帝王切開となりましたが、
- 赤ちゃんが無事だったこと
- 嚢胞も同時に取れたこと
- 陣痛で苦しむ時間が短かったこと
を思えば、結果的に良い選択だったと感じています。
出産は、どんなに準備しても「想定外」がつきもの。
でも、その時の医療チームの判断とサポートに助けられました。


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