マルタで暮らす私としても、動物保護の意識が高いこの国で起きたこの事件は大変ショッキングでした。
今回は、マルタ在住の日本人が関わった猫殺害事件の事実経緯・逮捕〜裁判・判決内容・動物愛護制度への示唆を整理します。
事件のあらまし:猫が次々と被害に…
2025年8月、マルタの都市部 Sliema(スリーマ)周辺で、野良猫・放し飼い猫が複数被害にあったとの通報が動物愛護団体からありました。
調査の結果、31歳の日本人男性、Okamura Satoshi が複数の猫を殺害・傷害していたとされ、CCTV映像や現場証拠(ラテックス手袋・猫用餌)も押さえられています。
この事件はマルタ国内でも大きな衝撃を呼び、動物愛護団体が「報酬金」を募るなど注目を集めました。
参考サイト Times of Malta
GACKTがXで取り上げたことで日本国内のメディアでも取り上げられていました。
逮捕と起訴:警察捜査の流れ
警察による数日間の監視の末、2025年8月1日午前3時ごろ、スリーマの Triq Manuel Dimech 付近で Okamura Satoshi が逮捕されました。
彼の所持品からは、猫殺害とみられる手袋、餌、CCTV映像と一致する衣服が発見されています。
起訴内容としては、動物虐待(猫殺害・傷害)、そして逮捕時に警官2名に軽傷を負わせたという抵抗罪も含まれており、被告は罪を認めています。
裁判結果:前例ない重い判決
2025年10月14日、マルタの刑事裁判所(Magistrate Court 25号)において、Okamura Satoshi 被告に対して以下の判決が下されました。
- 懲役2年
- 罰金15,000ユーロ
- 動物飼養禁止40年
- 治療命令(精神・行動改善)3年
- 判決後、刑期終了時に日本への送還も予定されています。
この判決は、マルタにおける動物虐待罪としては「最も重い判決」と報じられています。猫の島で猫が殺されたと言うことで地元民の大きく注目していた判決でした。
なぜ日本人が?背景・弁護側の主張
被告は、動物のケアをしていたと自ら供述していたものの、猫に餌を与えている際に「猫が引っかいた/噛んだ」ことをきっかけに暴行に至ったと主張しています。
また、被告の育成歴として「父親からの言葉による虐待」「学業プレッシャー(慶應大卒)」があり、弁護側はこれを精神的・行動的な背景要因として挙げています。
とはいえ、法廷では動物愛護の観点から「言い訳」では済まされないとの判断がなされたようです。
最後に
マルタで日本人が起こしたこの猫殺害事件と裁判結果は、非常に重いけれども、この国で暮らす以上、法律・文化の枠組みに従うことの重要性を改めて教えてくれます。
マルタ在住の私たち日本人にとっても、「動物・環境・共生」という視点を持ち続けることは、安全で快適な生活を送る上で欠かせません。


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